結婚式の衣装選びで、新郎新婦のお二人が最後にぶち当たることが多い「大きなハードル」。 それこそが、式場が請求してくる【持ち込み料】です。
「外のお店で、自分の身体にぴったりのスーツを作って着たいんです」 そうプランナーさんに伝えたとき、こんな風に案内された経験はありませんか?
「衣装をお持ち込みいただく場合は、保管料や着付けの管理手数料として【1着につき3万円〜5万円の持ち込み料】が発生してしまいます……」 「ですが、当ホテルの【提携店】でお選びいただければ、持ち込み料は一切かかりませんよ!」
これを聞いて、「わざわざ持ち込み料を払うのももったいないし、提携店で借りた方が安心でお得なのかな……」と迷ってしまう方は少なくありません。
もちろん式場によって事情は様々ですが、かつて式場の提携店としてブライダル衣装を扱っていた経験から、この「仕組みの背景」を少しだけお話しさせてください。
「提携店なら持ち込み料がかからない」の裏側

式場が外部からの持ち込みに対して手数料を設定する理由は、表向きは「衣装の受け入れや保管管理の手間」とされています。もちろんそれも理由のひとつですが、ビジネスとしての構造的な背景もあります。
すべてのお店がそうだとは言いませんが、あくまで私が提携店に入っていた時のケースで言うと、お客様が衣装を1着レンタルするたびに【衣装代の約30%】を紹介料として式場へお支払いする契約になっていました。
提携店側としては、その紹介料を見越した上で全体の価格を設定せざるを得ません。
「提携店なら持ち込み料が無料でお得ですよ!」と案内されても、実際には提携店のレンタル価格の中に、そうした手数料分が最初から組み込まれているケースが少なくないのです。
賢い新郎の選択と、持ち込みのハードル
前回の記事([前回の記事:準備がなければもう1回やりたい(笑)|元レンタル屋が明かす「結婚式の金額がバグる理由」と衣装のリアル])でもお話しした通り、最近は「挙式はプラン内のレンタルタキシード、披露宴とお色直しは自分のこだわりスーツを着て、そのまま2次会へ行く」という賢い新郎さんがとても増えています。
ただ、ここで問題になるのが、披露宴で着るスーツに対する「持ち込み料」です。
新婦のドレスでは使えませんが、普段着の延長にあるスーツだからこそ、プランナーさんに納得してもらいやすい【新郎ならではの最終奥義】があります。
【最終奥義】「自分で着れるので人は要らない、自宅から着ていくので」

式場が持ち込み料を案内する際の名目は、多くの場合「当日の着付け・アテンドの手間」や「前日からの保管管理・プレス(シワ伸ばし)」です。
そこで、当日の流れをこのように組み立てて、プランナーさんに丁寧に相談してみてください。
- 自宅から、自分のこだわりスーツを着て式場入りする
- チャペルでの挙式に合わせて、プラン内のレンタルタキシードに着替える
- 披露宴・お色直しのタイミングで、再び自分のスーツに戻る
この順番であれば、新郎側の言い分はとてもシンプルです。
「着付けはスーツなので自分で着られます。スタッフさんの手はお借りしません」「保管についても、自宅からその服を着て会場に来ているので、前日からの搬入も保管場所も必要ありません」
頭ごなしに突っぱねるのではなく、「こういう流れで臨みたいので、お手間やご迷惑はおかけしません」と誠意を持って相談すると、プランナーさん側も「それなら保管や着付けの人員コストはかからないですね」と理解し、柔軟に対応してくれるケースが実はよくあります。
【超重要】必ず「前金を払う前」にやりたいことを伝えること!
そして、ここが今回一番お伝えしたい最大の鉄則です。
衣装の持ち込みにしても、演出の希望にしても、「絶対に、契約書にサインして前金(申込金)を払う前」にすべて伝えてください。
式場との交渉において、新郎新婦の立場が一番強いのは「まだ契約していない、式場側が契約を結びたい瞬間」だけです。 このタイミングであれば、「自分たちのスーツを持ち込んで披露宴で着たい。その代わり、保管や着付けの手間は一切かけないから、持ち込み料を無料(または割引)にしてもらえないか」という相談が、契約特典やサービスとして最も通りやすくなります。
一番やってはいけないのは、「前金を払って契約した後に言うこと」です。
契約を結んで手付金を支払ってしまった後では、立場が完全に逆転します。 後からどれだけ丁寧に希望を伝えても、「契約書の規約に書いてありますので、一律で持ち込み料をいただきます」と跳ね返され、ほぼ通りません。
「自分たちが結婚式でやりたいこと」「着たい服」「持ち込みたいアイテム」は、必ず前金を払う前の段階で、すべてテーブルの上に出し切っておくこと。 これだけで、数十万円単位の無駄な出費を防ぐことができます。
持ち込み料を払っても、仕立てた方が得をする計算

もちろん、式場の規約によっては契約前であっても持ち込み料が必要な場合もあります。プランナーさんも会場のルールを守るお仕事ですから、無理に揉める必要はありません。
ただ、仮に3万〜5万円の持ち込み料を支払うことになったとしても、冷静に電卓を叩いてみてください。
- 式場の提携店でお色直しの衣装をもう1着借りる場合: サイズが完全に合っているとは言えない衣装に【10万〜20万円】 ➔ 式が終われば手元には何も残らない(完全な掛け捨て)
- L’ECRINでお洒落なスーツを仕立てて持ち込む場合: 自分の骨格に吸い付くオーダースーツを仕立て、持ち込み料を支払う ➔ トータルの支払額はレンタルとほぼ同じか、むしろ抑えられることも多い
そして何より、当店で仕立てたスーツは、披露宴や2次会で大活躍したあと、そのまま友人の結婚式やお祝いの席で「一生モノの極上勝負スーツ」として何年でも着続けることができます。
数時間で返却して何も残らないレンタル衣装と、これからの人生で何十回も誇らしく着られる本物のスーツ。 式が終わった後に何が手元に残るかを、ぜひ見比べてみてください。
納得のいく選択で、最高の一日を迎えよう
- 「提携店なら持ち込み料無料」の裏には、紹介料などの仕組みが存在するケースもある(私の提携店時代は30%ほどでした)
- 新郎の最終奥義は「自前のスーツで式場入り ➔ 挙式でタキシード ➔ 披露宴で自前スーツに戻る」という自然な流れ
- やりたいことや持ち込みの希望は、必ず「前金を払う前・契約前」にすべて伝える
- 人生でこれだけ自分のために人が集まってくれる最高の一日だからこそ、サイズ妥協のない一着で臨むべき
結婚式は、人生で最高に幸せな一日です。 だからこそ、仕組みの違和感や「サイズが合わない衣装」にモヤモヤしたまま、妥協で当日を迎えてほしくありません。
「式場を決定する前に、衣装や持ち込みのことで相談したい」 「披露宴や2次会で、誰よりもお洒落にキマる最高のスーツを作りたい」
そう思われたら、契約書にサインして前金を振り込む前に、ぜひ佐々町のL’ECRINへ来てください。 元レンタル屋・元提携店であり、自分自身も120人呼んで式を挙げた経験者として、お二人にとって一番後悔のない選択を一緒に考えます。

